掲題の「評価の為の企業財務基礎講座」につきましては、東京・京都を併せて10名程のご応募を頂きましたが、最低実行人数に届かず、現有の協会の限られたリソースの中、誠に残念ですが今回の開催は見送らせて頂くことと致しました。ご登録頂きました皆様には、先ずは心よりお詫び申し上げます。
しかしながら、基礎財務知識の育成は、協会本部としては、以下の点から非常に重要と考えております。
（１）今後大きな評価重要が予想される、ヘルスケアー等の事業性の強い施設や、特殊技術やパテント等の無形財産の関与が大きい機械設備・動産の評価において企業財務的な評価手法の活用は避けられず、企業財務知識の重要性が益々増してくる。
（２）米国等における収益物件に係る評価に関する訴訟の争点は、収益のプロジェクションの信憑性、及び割引率(還元率)の妥当性に尽きるといっても過言ではなく、より高度な財務分析力や論理構成力が求められる。
先ずは京都大学での学生向けの講義は先行させ、その結果を基に内容の向上を図り、会員及び受講生の皆様への講座については、再度開催趣旨及びその内容に就き皆様に理解いただくとともに、来年度前半の実施に向けて再募集をさせていただく予定をしておりますので、宜しくお願いいたします。
尚、講習が複数回に及ぶことから、遠隔地の参加希望の方に対しては、ご希望も強いことからネットによる配信等も計画したいと考えております。
以上の通りですが、本部としては今後の企業評価等への展望も踏まえ、本講座を実施を目指しており、引き続きご理解とご支援をお願いします。
一般社団法人日本資産評価士協会 事務局