【太陽光発電設備の格付け制度に基づく評価のための現地研修を全国で開催】

2023/09/05

今後、わが国では低圧太陽光発電設備 (発電量50kw以下) を対象として、中古マーケットの急速な拡充が想定され、国もこれを支援するために太陽光発電協会(JPEA) による評価のための共通の格付け制度の創設等に取り組んでいます。本研修は、JPEAが推奨する格付け制度に基づく評価実務を講義と実際の発電設備での実査研修を通じて学んでいきます。

本研修は、日本不動産鑑定士協会連合会 (JAREA) との連携の下、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) による「太陽光発電主力電源化推進技術開発事業」の教育普及活動の一環として実施されるもので、オンデマンドによる座学と全国7カ所で実施される実際の太陽光発電設備での実査研修にて構成されています。
講師は格付け制度の策定の中心的役割を担ったXSOL社とNEDO事業の受託会社であるCO2OS社の技術者が担当します。
本研修は、去る6月29日、XSOL社、CO2OS社と共同でプレスリリース(こちらよりご参照)しましたプロジェクトにも関連しています。

1. わが国の太陽光発電設備を取り巻く環境

個人を中心に投資目的 (売電用) で保有されている設備が全国に約60万件存在しますが、当初のずさんな法制度の影響もあり、国の監督の目が殆ど届かない環境下、設計・施工で問題を抱える劣悪な設備が全国に粗製濫造され各地で問題を起こしているのは周知の通りですが、ここに来て国も電力事業法の強化等を通じてこれらの設備の整理統合に乗り出しています。
これまでの破格での電力の固定価格買取制度 (FIT) の終了は、家庭用では既に2019年に、産業用 (売電専用) は2033年から始まります。既述の法規制の強化に加えて、パワコン等の設備機械の入替など修繕・保守に数百万円を要する設備も既に数多く出始めており、最悪高額な設備廃棄費用の発生リスクもあることから、今後FIT終了を待たずに、大量の中古設備が加速度的に売却されることが予測されています。
一方、2050年の国のカーボンニュートラルの目標に向けて、再生可能エネルギーの需要は今後も増加するため、再エネの直接電力販売事業の拡充を目指し電力会社や大手資本が、造成や煩雑な電力会社への接続のための費用と時間を回避できる中古物件 (特に数が多い低圧物件) の買収に積極的に取り組む姿勢を見せています。

2. 研修の概要

オンデマンドによる事前講義 (2.5時間程度)
- 太陽光発電設備の今後の中古マーケットの概要 (想定される事業機会等）
- 国が支援する太陽光発電設備評価の標準格付制度の解説
全国７ヶ所の発電設備での実査研修 (2～2.5時間）
- 各地区の開催予定・場所は下図の通りです。雨天決行で、台風等の荒天の場合は延期予定です。各開催地をクリックするとGoogleマップで表示されます。
- 適時5分程度の休憩を入れますが、集中して実施したいため、昼食時間は設けません。休憩中にスナックや飲料等を召しあがるのは構いませんので、必要に応じて各自でご用意下さい（飲料はこちらでもご用意する予定です)。
- 野外での実施で、太陽光パネルは70℃程度に達している可能性がありますので、各自で暑さ対策をお願いします (発電設備の実査における安全対策は、事前にお渡しする教材で説明)。

	開催地	日程
北海道地区	千歳市美々	9月25日(月) 13:00〜
東北地区	宮城県柴田郡	9月28日(木) 10:30〜
近畿地区	滋賀県甲賀市	10月7日(土) 10:30〜
中部地区	静岡県磐田市	10月8日(日) 10:30〜
関東地区	茨城県石岡市	10月20日(金) 午前: 9:30〜午後: 13:30〜 10月21日(土) 午前: 9:30〜午後: 13:30〜
九州地区	熊本市北区	10月28日(土) 10:30〜
中国・四国地区	東広島市高屋台	10月29日(日) 10:30〜

３. 参加申し込み

お申し込み
- こちらのリンクよりお願いします。 https://forms.gle/qP9qFWNjjSN2wGyn6
参加費用
- JaSIA会員: 無料(継続教育の一環として提供)
  JAREA会員: 7.000円(税込)
  その他参加者: 10,000円(税込)
各地区における許容可能な参加人数は10名程度で、最終的な申し込みが20名を超えた場合は、午前と午後に分けて2回実施する場合もあります。(関東地区の場合は４回実施予定)。

お問い合わせ先

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