※下記の国際会議については、2015年10月26~28日の日程で、東京にて開催予定となっており、2014年9月22日現在、最終調整中となっておりますので、正式決定いたしましたら、改めてご案内申し上げます。
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International Conference on the Valuation of Plant Machinery and Equipment (ICVPME)の開催について
ICVPMEは、近年、国際会計基準の導入で時価会計が加速する中、重要性が高まるプラント・機械設備の評価に関する理論・技法の学術及び実務的な向上をグローバル規模で高めることを目的に、世界のプラント・機械設備の評価人が1998年にインド(Sardar Patel University)に集まり、第一回の会合が開催された。その後隔年でクアラルンプール、シドニー、香港、ロンドン、サンフランシスコ、北京にて開催され、昨年(2013)は9月にロシアのサンクトペテルブルグにて開催。当該分野では、唯一の国際会議となっている。
現在、英国のRICS(Royal Institute of Chartered Surveyor:英国王立鑑定協会)、ASA(American Society of Appraisers:米国鑑定士協会)、API(Australian Property Institute:豪州資産協会)、CAS(China Appraisal Society:中国鑑定協会)等がスポンサーとなっているが、運営は独立したICVPME Organization Committee(運営員会)により行われている。
アジア・オセアニア地区を中心に、欧州、北・南米、アフリカを含む20カ国前後から100~200名位程度が参加。毎回、各種プラント、船舶・鉄道等を含む幅広い機械設備の評価、中国・アフリカ・南米等の発展途上国の評価インフラ・規制、金融、IVS(International Valuation Standards:国際評価基準)の動向など、幅広いテーマを扱っている。(http://www.icvpme.com/)
わが国に於ける開催の意義: わが国はこれまで確定決算主義のもと会計と課税所得との連動性を重視する傾向が強く、プラント、機械・設備等の動産評価は税法上の簿価を採用するのが一般的で、不動産以外の資産の時価評価に係る国内インフラが散在しないのが実情。しかしながら、クロスボーダーのM&Aの増加、今後想定されるIFRS(国際財務報告基準)への移行に伴う時価会計の加速化等、わが国の企業資産の多くを占める、プラント、機械・設備のグローバル基準による国内インフラの構築は重要課題となっている。ICVPMEのわが国での開催を通じて、この課題に対する国内での関心を喚起すると同時に、出遅れたわが国のプレゼンスの向上を狙いたい。
日本での開催の方法:
ICVPMEの主要スポンサーであるASAの日本のパートナーである日本資産評価士協会(JaSIA)が地域ホストとして、協会の主要メンバーと共に企画運営を京都大学・GSMのご協力を得ながら、ICVPME Organization Committeeをサポートして行きます。ABL(動産担保融資)等、経済産業省、金融庁、農林水産省等は、わが国に於けるアセットファイナンスの推進を政策課題と位置づけており、資産評価に関する関心も高いことから、今後協賛等のご支援をお願いして行きたいと考えております。
以 上