「評価の為の基礎財務講座」開催のお知らせ 東京及び関西(京都)
- 開催の趣旨
- 資産評価に於ける対象資産が複合化・総合化する傾向の中、動産・不動産評価といった有形資産の評価においても事業(含む無形資産)評価が益々重要になっています。
事業評価は色々な前提条件をベースとするファイナンス理論の上に成り立っており、その内容の十分な理解なく評価テクニックを表面的に活用することには危険が伴います。米国でも指摘されることですが、不動産・動産といった有形資産を専門とする評価人は、DCF等の事業評価手法の適用において、事業評価を専門とする評価人に比して企業財務等のファイナンスの基礎理論に関する理解と経験が不十分で、訴訟等の係争においても劣勢に立たされるケースが多いといわれています。
本講座はこれらの点を補足する目的で企画されたもので、企業財務の中でも評価に係わるポイントに焦点を合わせ、DCF手法等の単なる使用方法の解説に留まらず、その理論的背景も含めた体系的な理解と問題解決に向けた応用力の構築を目指します。
- 本講座が目指す効果
- (1) ショッピングモール、ヘルスケア、物流センター等の事業性の高い不動産評価の高度化
- (2) DCF等インカムアプローチ適用で論争のポイントとなる事項(プロジェクション及び割引率の妥当性等)の理解を深め、実務での説明力・説得力の高度化
- (3) CapM等の各種財務手法の適用における前提条件の理解の強化(使用が不適切な場合の理解)
- (4) インカムアプローチ活用(総合評価)に於ける実務での応用力の育成 等
- 講座の概要
- 本講座は経営管理大学院(いわゆるビジネススクール)のレベルの内容を目指し、全7回の講習で事例研究・演習を含めたゼミナール形式で、東京と関西地区(京都)で行います。京都での開催は、京都大学経営管理大学院での公開講義(京都大学学生も参加)の形態を取ります。
- ○対象とする受講者
- ・不動産・動産の評価に従事する方で事業評価知識を補強・活用したいと考えている方。
- ・企業・事業評価に従事する方で、企業財務・ファイナンス理論を復習したい方。
- ・企業財務を基礎から学んでみたい方
- (受講要件ではありませんが、現在価値の概念等、DCFに関する基礎知識があることが望ましい)
- ○実施場所・日時
- 京都大学経営管理大学院 大講義室 または 大演習室
- 時間:以下金曜日の6:15pm~8:30pm(参加希望者の要望に応じて終了時間は調整可)
- 日付:2014年10月10日・10月24日・11月7日・11月21日・12月5日・12月19日・2015年1月23日 (計7回)
- 東京:
- 一般社団法人日本資産評価士協会 会議室(〒160-0022 東京都新宿区新宿1-12-12-5F)
- 時間:以下金曜日の6:15pm~8:30pm(参加希望者の要望に応じて終了時間は調整可)
- 日付:2014年10月17日・10月31日・11月14日・11月28日・12月12日・12月26日・2015年1月16日(計7回)
●関西地区(京都):
- ○参加費用:
- 計7回 JaSIA会員 65,000円(税込) 非会員85,000円(税込)
- ※ 最少催行人数に満たない場合は、講座の実施を中止することがございます。
- ※ 東京会場は、先着13名様限定になりますので、受講をお考えの方はお早めにお申込ください。
- 講師紹介 若山和夫:
- 日本資産評価士協会 専務理事 (三井住友海上火災保険のCSR活動の一環として出向)
現在、京都大学経営管理大学院講師(ファイナンス及びリスクマネジメント担当)を兼務
国際基督教大学教養学部卒・米国ペンシルバニア大学・ウォートンスクール経営学修士(MBA)
伊藤忠商事・大和証券・三井住友海上、MS&AD基礎研究所(上席研究員)を経て現在に至る。
大和証券では、ロンドンにて引受・M&A(ロンドン)、帰国後証券化商品の開発に従事。三井住友海上では、財務企画部にてリスク管理、 ファイナンシャルソルーション部(兼務)にて資産担保証券の保証業務を企画担当。米国の中立総合資産評価会社であるAmerican Appraisal Associateとの日本での合弁会社(アメリカンアプレーザル・ジャパン(AAJ)の設立の企画・立ち上げを担当/JaSIA設立を支援
- 講義項目(予定)
- 1. 序章:企業財務と企業財務理論の展開
- ? 企業財務の定義・機能
- ? 企業財務に係わるわが国の金融制度の変遷
- ? 現代企業財務を支える理論及びその展開 (MM理論、効率的市場仮説等)
- ? 会計制度の変化 (「フローマネジメント」から「アセットマネジメント」へ)
- 2. 事業・企業評価の基本的アプローチ
- ? 各評価手法の概要(利点と欠点等)
- ? 有形資産評価における活用
- 演 習
- 3. 資本コストと資本構造
- ? ポートフォリオ理論
- ? 資本資産評価モデル(CapM)
- ? 裁定価格理論 等
- 演 習
- 4. 会計・財務数値の理解と活用(1)
- ? 財務管理
- ? 財務会計知識の復習
- ? 主要指数・乗数等の解析と理解
- 5. 会計・財務数値の理解と活用(2)
- ? 企業評価モデルのインプット
- ? 将来予測(プロジェクション)の算定
- 演 習
- 6. リスクマネジメントと資本政策
- ? リスク量の算定と必要資本
- ? リスクマネジメント手法と評価
- 7.中小・ベンチャー企業に関する評価手法等
- ? これまでの講義の補足及び総括
- ? 総合演習
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- 申込み方法:
- 下記のリンクのお申込フォームよりお申込みください。
https://docs.google.com/forms/d/1SVtvZOcQLqB9idPixXvDI0GFB-XMXkrf0_Wx4mnNo4A/viewform?usp=send_form
- 申込締切
- : 関西:2014年9月26日(金) 東京:2014年10月3日(金)
- その他:
- キャンセル料について
- ・セミナー開催10日前まで 無料
- ・セミナー開催9日前~セミナー5日前まで セミナー料金の25%
- ・セミナー開催4日前~前日まで セミナー料金の50%
- ・当日または事前のご連絡がない場合 セミナー料金の100%
- 問合せ先:
- (社)日本資産評価士協会 事務局Tel. 03-3358-9883 E-Mail info@jasia-asa.org
以 上