ASA資産評価士養成講座 受講生の方より~機械設備評価の取組みについて

先日行われた、ASA国際資産評価士(機械・設備)養成講座にご受講頂いた田井 政晴 様に、機械設備評価の取組みを伺いました。田井様ありがとうございます。

================================================================
三友システムアプレイザルにおける機械設備評価の取組みについて
2015.02.20 営業開発部 田井政晴 様
================================================================

銀行では事業者の運転資金増加ニーズに対応するため、在庫・売掛・預金等を一体化させたABLスキームが浸透してきているが、機械設備のみを担保する場合もあり、不動産評価に加えて、機械設備のモニタリングと評価依頼を受注するケースがある。

直近では、稼働中の食品工場における600点に及び機械設備の評価を取り扱った。
調査を進めると、機械設備の取得価格と設置費用等の情報は入手できたが、老朽化した機械設備をメンテナンスしながら使用しているのが現状であり、大半の機械設備の簿価上の価値は無かった、或いは、幾つかの更新された新しい機械設備も、業種の特殊性から代替できる汎用製品が無く、中古市場も存在しないなど評価上の困難に直面した。

対象の確認では、整備された固定資産台帳と機械台帳の参照が可能であったこと、加えて古参の設備管理者の案内も有り、生産工程を組成している一連の主要な機械設備の所在と稼働状態の確認が比較的容易であったため、これにより除却資産・重要資産・照合不可能資産・その他資産等の分別を適切に実施し、融資実行以来初めてとなる第三者モニタリングによる設備状況調査報告を行った。

評価精度そのものは満足のいくものではなかったが、モニタリング作業では依頼者の要請に十分応える報告が出来たと総括している。
今回のASA講座受講では、上記の様な機械設備評価ニーズが増えてきたことに対応した確かな評価手法と知識の習得を期待しています。

営業開発部 田井政晴

DSC00936_R
▲ 先日行われたASA国際資産評価士養成講座(機械・設備)の様子