【重要!】ASAの資格授与者及び取得申請者の皆様へ

▼ ASAの資格授与者及び取得申請者の皆様は、必ずお読みください ▼
【重要!】ASAの資格授与者及び取得申請者の皆様へ

皆様ご周知の通り、本年JaSIA会員から十余名の機械設備評価のASA資格保有者が誕生しました。教育課程から資格審査の全てのプロセスが日本語という英語以外の環境で実施されるASAの歴史に残るイベントとなりました。

ご存じのように、米国でも講習と比較的簡単な修了試験で資格を授与する資格団体が多くある中、ASAは講習と試験に加え、頑なに実務経験と評価書審査を課す等、おそらく米国でもその資格取得が最も厳格(敷居が高い)といわれております。しかし、この厳しさ故にASA評価士の世界的に高い信用と権威が維持されているといっても過言ではありません。

ASAの資産評価士資格は世界共通であり、わが国においてもその信頼性と権威を維持してゆかなければなりません。この任務は第一義的にはJaSIAに対して米国より課されておりますが、最終的には資格保有者個々人に託されているものであり、わが国に於けるASAの社会的な認知度の確立と向上は、資格保有者の皆様の今後の行動及び活躍に大きく依存することは言うまでもありません。

以上の観点から、資格保有者及び資格申請者の皆様には、改めて以下の点に関するご理解とご協力をお願いします。

(1) 「資格さえ取ってしまえば・・・・。」という意識は持たないで下さい
わが国のASAの信用・イメージは、今後の資格保有者の一人一人の行動、及びお客様に提出するレポートのクオリティーにより形成されてゆくと言っても過言ではありません。一人の不適切な行動が及ぼす全体に対するダメージは計り知れず、海外からの批判も誘発することとなります。資格授与に際しては、JaSIAに対して宣誓書を差し入れて頂いておりますが、不適切な行動に対しては厳正な対応をして参ります。

(2) 資格審査の最終判断はお客様が満足できるレポートを書ける実力
資格申請の審査は評価書審査のチェック項目の充足というテクニカルな側面もありますが、基本的に「この申請者にASAの認定資格保有者として、今後お客様からフィーを徴収するレポートの発行を認めて大丈夫か?」という観点から内部で審査・討議し、米国本部に於ける最終判断に向けた報告書を作成しております。

審査は可能な限り修正・再提出等での対応を目指しておりますが、私共として不安を拭えないレポートについては審査を通せない事態が発生することもあります。従い、提出頂く審査レポートはプロとして顧客に提出しても良いとお考えになるレベルのもの※を提出してください。(米国では顧客に実際に提出した評価書のみが審査対象となります。)

(3) 不合格者に対するJaSIAのサポート
残念ながら資格申請において最終的に不合格となった方については、レポートライティングのセミナー(Webでも実施の予定)、アドバイスや関連資料の提供等、評価レポート作成実務能力錬成の機会やツールを提供し資格取得に向けて最後までご支援を提供します。

同時に、機械・設備評価のプロフェッショナルとしても活躍して頂けるように最大限のお手伝い・ご支援を致しますので可能な限り協会からの推奨・アドバイスに従ってください。

以 上


※審査レポートは原則、顧客に実際提出されたものですが、日本ではASAとの合意によりデモンストレーションレポート(申請者が或る顧客を想定し、実際に顧客に提出し得るレポートを書ける能力をデモンストレートする為のレポート)による代替が可能です。但し、想定が許されるのは顧客に関する事項のみで、その他は対象資産・市場データを含めて事実に基づくものである必要があります。