当協会 会員の三浦雅文様による中古建設機械オークションの見学報告をご紹介させていただきます。
三浦様、ご多忙の中、レポートを執筆いただき、心より感謝いたします。
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Member’s Report
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見学報告-中古建設機械オークション 2期生 三浦雅文
JaSIA事務局からのメール案内を見て、中古建設機械のオークションを見学した。
2013年11月22、23日の二日間にわたり、千葉県佐倉市にある日立建機トレーディング㈱東京センター(略称HCT)にて開催された。
▲全景
出品台数は大小の建設機械400台。落札番号での最も大きな番号が963番だったので、入札参加者は およそ1000人と推測される。パレードオークション(出展機が一台一台目の前を走りながら競る方式) なので、屋外のテント会場であった。座席数はおよそ500席。 入札目録は英語、価格の読み上げはほとんど英語、モニター大画面の価格は円(税抜)とドル表示。 参加者には、中国、東南アジア系が多く、女性も比較的多く見られた。成田のホテルから直通送迎バスが 3台チャーターされていた。
▲パレード風景
▲モニター画面
参加者の比率は、日本人と外国人がおよそ半々くらい。 参加資格は、主催者HTCのBID会員及びHTCで事前登録を受けた者に限定されている。支払条件は、 全額現金一括前払、落札日より10営業日以内となっている。 オークション開催は22日午後(12:30-16:30)に147台、23日(9:00-16:30、昼休み30分)に253台。 およそ90秒に1台の割合で入札されていく。
入札前日には、出品機械が見れる「前検日」が設けられており、お目当ての機械の品定めができるようになっている。お目当ての機械はLotナンバープレート で判別可能となっている。出品400台中、落札者のない不調結果が2台ほどで、ほぼ完売した結果となった。
▲出品機械LotNo
入札は主催者が決めたスタート価格から始まり、各エリア毎を担当する確認者(4名)が札を上げる入札者を確認しながら、順次価格を競り上げていく。会場の雰囲気が弱いと感じると、アナウンスする者が、10万円単位、100万円単位で競り上げていく価格の幅をを5万円、50万円と小刻みに価格を下げて、入札者を誘う。
1、2回のコールで落札される機械もあれば、23回のコールまで行く機械もあった。ある意味 意地の世界のような気がした。まとめて仕入れようとする業者もあれば、「前検日」で確認したお目当ての 機械の時だけ入札参加する業者、依頼主と携帯電話でビットの状況を取り合いながら入札する業者、 いろいろである。 およそ1時間くらいのローテーションで大から小まで機械を出品している。やはり、特定機種だけをまとめて 出品すると、入札参加者が減り、会場の雰囲気が下がるからだろう。
スタート価格の最低は、キャタピラ式の資材運搬車(crawler carrier)0.6tが2万円(14万円で落札)、最高は 油圧ショベルBK600G、1.050万円(1,230万円で落札)。形式が古いとなかなか声はかからない。 隣の席には、都内にある建設機械の輸出入の商社から来ていて、依頼主の代理で入札参加したとのこと。彼によれば、スタート価格は、いわゆる清算価値ベースの価格で、これ以下の価格はないとのこと。 また、今回見学したオークション規模は、国内でも大きいとのこと。 出品機種は、ショベルが最も多く約300台、ローラー、フォークリフトが目立ったが、クレーンは1台も出品され ていなかったことが印象的である。その他、農業用トラクター3台、コンクリートポンプ車が1台、何故か 普通のトラックが1台出品されていた。
▲会場全景
参加者や会場の雰囲気は、不動産業界とはチョット違う。不動産業界も荒っぽい方だが、外国人が多かったせいか、さらに荒っぽい印象を受けた。 2日目入札が終わりに近づくと、参加者が減少した。彼に聞くと、次の日にはコベルコのオークションが 神戸で開催され、その移動があるから早めに帰ったとのこと。 見学してみて、機械評価での感覚的なもの(人気のある機種など)が身についたような気がする。街中で、建設機械を見ると、いくらだろう?と考えるようになった。 落札情報は、事前に非公開であることを主催者から確認しており、スタート価格と落札価格はメモしてきたので今後、事務局と打ち合わせながら、データーベース化を進めたい。