当協会では2014年2月19日(水)~2月21日(金)の日程で、昨年3 月の第一回開催に加え、再度ME-206(在庫評価)のコースを提供する事と致しました。
今回の再度の提供の背景は、ABL(動産担保融資)が、本年その正念場を迎えると考えられるからです。
ご存知のようにABL は米国では全企業融資の約25%を主要金融手法ですが、わが国では政府(経産省・金融庁)の強力な推進に向けた後押しにも拘わらずその残高が4000 億円弱と0.1%にも満たない状況です。
ABL の推進は民主党政権時代を含め、2 度の閣議決定がされている施策で、担当省庁としても引くに引けないのが現状と思われます。
これまで協会でも関係省庁、地方銀行協会・信用金庫協会等とのABL 推進に向けた意見交換・取組を進めて参りましたが、信頼性の高い中立な*評価人がわが国において絶対的に不足しているというのがコンセンサスとなりつつある状況で、不動産と同様に幅広く動産を担保として活用して行くためには相当数の評価人の確保が必須であり、地方の金融機関もその拡充を望んでおります。(*「中立な評価人」とは、基本的に担保物件の処分業務等、評価と利益相反が存在する業務を兼業していない専門の評価人を指します。)
現状のわが国のABL においては、在庫(製品及び商品)は機械・設備以上に重要な担保対象であり、その評価技法の習得はABL 関連の分野への進出をご検討される方々にとって、必須知識といっても過言ではありません。
ME-206 は90 年代半ばよりASAが米国にて提供している銀行等の金融機関に対してABLの関連サービスを提供する人材の育成の為に提供しているもので、世界的に見ても唯一で米国では定番となっているコースです。
また、当協会にて受託提供した地銀協、信金協のプログラムも、この講座がベースとなっております。未受講の方におかれましては積極的なご参加をお待ちしております。
■再受講のお勧め
本講座は昨年2 月に地方銀行協会の向けの講座として日本での提供を決定し、会員に対しても第一回目の講習を行い多くの受講生をお迎えしました。しかしながら、当時の講座は第一回目の講座という側面もあり、米国の手法をそのままご紹介するものとなっておりました。
その後の地方銀行協会での第2回目と全国信用金庫協会での同講座の実施を経て、日本の金融機関のニーズを含め、講習の内容もより日本の実情に合わせて改定を加えております。
特に動産担保のモニタリング及び処分に係る日本の法制面の対応、破産管財下の競売等の実態に関する項目を含め実務性を高めました。ABL は高いビジネスチャンスが期待される分野であり、協会としましては一度受講された方も、前回の講習内容の復習及び実務知識の拡充に向けた再度講義をお聞き頂きたく、今回新たな試みとして再受講の制度を設定致しました。費用的にも実費以下と非常に低く抑えておりますので、是非ともこの機会をご利用頂ければと思います。
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■ME206講座の詳細については、下記の受講案内をご覧ください。
http://www.jasia-asa.org/seminar/20140219-2/
■ME206在庫評価および管理の実務講座お申込みは下記のリンクよりお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/19ljoLwVh_7zx5IUHRLe8O3yI7YbyCjOeWwq7cZznoTw/viewform
■申し込み締切: 2014年2月4日(火)
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皆様のご参加を心よりお待ちしております。
JaSIA 事務局